8 背中を押して欲しい

やはり、夫婦では決断できない。 


その間、病気の状態、背骨を割る手術について、側湾のこと、神経専門病院、側湾専門病院などをネットで調べ続けた。セカンドオピニオンを受けてから1ヶ月が経ったころ、兵庫県に側湾の名医がいると情報があったので行くことにした。いままでの経緯を先生に伝え、側湾の状態を聞いてみた。


先生からは、「背骨を割る手術をすればほとんどの確率で側湾になるであろう。背骨の成長の過程でいろいろと変化していく。側湾が酷くなってくると手術していけばいい。東京の大学病院が言ってるなら専門なのでしてみればどうか?」と返答だった。 


帰路につく車内で妻とどうするか?いつもの出口が見えない相談をしていた。手術をするかしないか?判断を直ぐに求められている。セカンドオピニオンを聞いて判断ができなかったなか、兵庫県の病院に行った意味を考えた。 どのように判断したらいいのか?背中を押して欲しかったのだ。


「やっぱりな」結局決断するのは親である。 


今回別の意見を聞いたことで、迫られる決断に迷いはありながらも。私の中で少しだけ方向性が見えて来た。 


「手術をする」


だが、妻は、「手術はしたくない」という。 今、お世話になっている京都の病院への信頼が強くある。方針が違い、納得できないのだ。 


妻を説得するにはどうしようしたらいいか?頭を抱えて考えた。


かりんは三度成長する

小児がんを宣告された娘。父である私と家族の闘病の日記です。

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